Story
王国パルティア。広大な西大陸のおよそ4/5を領する強大な大帝国。
二年前、時のパルティア女王が病床に伏したという一報が西大陸を駆け巡った。
大陸の衰退は戦火を招きかねない事態だったが、その地盤は今日になっても揺らぐことはない。
女王陛下に代わって今、パルティアを治めているのは第一皇女であるレニカ=フォン=ザクセン。
レニカ姫の手腕は、誰もが一目置く程の物であった。
今までの概念に捕らわれず、常に平和と民衆の幸せを第一に考えた政策は国内の圧倒的な支持を得る。
そして外交では他国の圧力にも屈せずに凛とした態度で正論を並べ立てた。
その姿はまさに王国の理想のリーダー像として世界中にその名を轟かせていく。
……。
程なくして、レニカは正式な女王に即位することになる。
その後の活躍はめざましく、
産業革命のさなか経済覇権に揺らぎの見え始めていたパルティアを一代でまとめ直してみせた。
彼女による優れた治世は後にレニカ朝と呼ばれることとなった。
しかし、どんなものにも必ず闇は存在する。
輝かしい歴史、理想の君主……なんであっても例外はない。
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