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作品紹介

【大阪再開発事業局】───。
それは大阪の発展と財政再建を担う、機関の組織の一つである。
大半が脛に傷を持つ局員達で構成されており、その詳しい活動内容を知る者はきわめて少ない。
局長である俺、【倉嶋 蓮司(くらしま れんじ)】は時として、『黒幕』と呼ばれ、大阪機関を実質的に動かす『裏の顔』と言われていた。

【再開発局】、あるいは【裏機関】などと呼ばれるこの組織は、大阪の再開発や破綻した財政再建を、手段を問わずに裏からサポートする、非合法的な合法組織だ。
いわゆる●罪に値する行為も辞さず、あらゆる手を使い任務を遂行し、都合の悪い事はすべて揉み消すのだ。
様々な特権を持つ局長の俺は、普段ロクに出勤もせず、面倒なことから逃れてボロアパートで気楽に過ごしている。

そんなある日――――俺の下に、大阪代表の柿本が使いを寄越した。
『大阪の財政再建のため、一大歓楽街を作りたい』――。
早い話『歓楽街で働かせるための素材のいい女を見繕い、奴●に仕立て上げて欲しい』という依頼だ。
我が大阪の再建のためとあらば、断る理由などない。
久々にやりがいのある仕事を得た喜びに、俺は不敵な笑みを浮かべていた―――。



倉嶋 蓮司 （くらしま れんじ）
普段はぼんやりとして目立たない、どこにでもいそうな年齢不詳の男。その正体は 『大阪再開発事業局』の局長。
普段は煩わしい業務に関わるのを面倒がり、小さなアパートでひとり気ままに暮らしている。しかし気に入った仕事が入れば出勤し、自ら精力的に動く。
一見分かりにくいが、実は美形。
かなりの切れ者で、裏社会で一目置かれる存在。海外での傭兵生活など様々な経験から高い戦闘力を持ち、“黒い刃”と呼ばれ恐れられている。
代表の柿本でさえ蓮司には頭が上がらないが、それだけに頼りにもしている。
蓮司もまた、表の顔としての役割をしっかりこなしている柿本に対して一目置いており、持ちつ持たれつの関係である。



滝井 千鶴 （たきい ちづる）　CV：櫻井ありす
以前、とある事件で蓮司が偶然助けたことのある少女。
早くに両親を亡くし、知り合いの銭湯で世話になっている。
『お礼が言いたい、恩を返したい』との一心で蓮司を探し続けていたが、ふとしたきっかけで再会を果たす。
どこか人とはズレた部分のある、やや天然気味の少女。普段は学生生活を送りながら、銭湯で番台等の手伝いをしている。
銭湯を経営している夫婦は仕方なく千鶴を引き受けたものの、内心では常々疎ましく思っている。千鶴もまた、自分が迷惑に思われていることを自覚している。
蓮司の正体を知っても逃げず、一途に慕ってくるため、いっそ仕込んで手元に置いておこうと蓮司は考える。



守口 忍 （もりぐち しのぶ）　CV：椎名ヨオコ
『再開発事業局』の活動内容について調査を行うため、『権力●罪取締捜査室』から派遣された捜査事務官。
生真面目で職務に忠実。最初から蓮司を疑っており、尾行をしてくる。
一見、根暗で冷徹に見えるため近づきがたい雰囲気を持っているが、実際にはお笑い番組が大好きだったりする。ただし自身のギャグセンスは皆無。
他人に誤解されやすいことは自覚しているが、仕事が仕事なので仕方がないと割り切っている。
職業柄かなり腕の立つ女性で、いつも動きやすいスーツを着用している。
忍を気に入った蓮司は、手駒として使うために仕込もうとする。



萱島 涼子 （かやしま りょうこ）　CV：このは
蓮司が普段住んでいるアパート 『西三荘』の隣人。
内緒にしているが、実はジャーナリストを目指している。
『再開発事業局』という、ジャーナリストとしてデビューするには美味しいネタに目を付け東京から単身でやって来た。
しかし性格的に向いていないせいか活動に限界を感じ、最近はやる気をなくしつつある。
ちょっとしたきっかけで蓮司と親しく話すようになり、暇があると蓮司の部屋へ入り浸っている。
ジャーナリストを目指している割に人付き合いが元々下手で、友人が少ない。
特に大阪に出て来てからは土地の気風に馴染めず、いつもひとりでポツンとしている。



牧野 可憐 （まきの かれん）　CV：越智悠
蓮司が普段暮らすアパート 『西三荘』の大家。
両親を早くに失い、祖父母に育てられた。その祖父母も亡くなり、若くして 『西三荘』を継ぎ、ひとり懸命に切り盛りしている。
どこか母性的で優しく包容力のある、少し古風な雰囲気の女性。
エプロンに身を包んでいても隠しきれない豊満な乳房の持ち主で、細身な身体と巨乳のアンバランスさに思わず目を止める男も多い。
再開発計画のために 『西三荘』からの立ち退きを迫られているが、祖父母が守ってきたこの場所を捨てられずにいる。



千林 綾乃 （せんばやし あやの）　CV：野々村紗夜
千林グループ会長の孫娘で、いわゆるお嬢様。
ボディケア商品部門の開発に参加し、自身の開発協力・パッケージデザインした商品を多数輩出している。
テレビに出演することもあり、その美貌とスタイルの良さも有名。
少々特殊な環境下で育っているため、争いごとが嫌いで温厚な性格。人当たりが柔らかく誰に対しても優しいが、悪く言えば八方美人。
世間知らずで無知な部分を持っていて、たまに悪気なく他人を傷つけたり怒らせてしまう。「偽善者」と陰口を囁かれることも少なくない。
ちょっとしたきっかけから、蓮司に目を付けられる。



土居 真希枝 （どい まきえ）　CV：野宮香央里
柿本代表が歓楽街を作る予定の地域に住む、たこ焼き屋の娘。
真希枝の一家は再三の立ち退き要求にも応じず、小さな古い店を守っている。
いかにも下町育ちな少女で明朗快活。子供っぽく見えるが意外としっかり者で、あまり働かない父親に代わって店を乗っ取り、切り盛りしている。
小柄で凹凸の少ない体型を気にしており、多少自虐的になっている部分もある。
野球が大好きで、当然ながら阪新の大ファン。
地上げと獲物の獲得、両方を満たすため蓮司は真希枝に近づく。



三条 夕璃 （さんじょう ゆうり）　CV：ももぞの薫
柿本代表の秘書を努める、有能でやり手の女性。
少々キツそうなクールビューティーだが実際には人付き合いもよく、柔軟な思考の持ち主で処世術に長けている。
魅力的な肉体を持ち、中でもバストの豊満さは殺人級。
女王的にも母性的にも見える独特の雰囲気から、機関内でも夕璃に憧れる男は後を絶たない。
ただし実際のところ恋愛には興味がないらしく、どんなに誘いをかけても、ある一定以上のラインから先は上手くかわしてしまう。



福 麗華 （フウ リーファ）
中国から留学生兼出稼ぎ労働者としてやってきた少女。
父親がいないうえに家族が多く、貧しい実家の家計を少しでも支えるために日本の奨学金制度を利用して自国よりも稼げる日本へとやってきた。
元気で明るい性格を上手く活用しながら周囲と良好な人間関係を築き、日本での生活にもそれなりに馴染んで暮らしている。
その美麗な容姿を買われ、要人御用達の一流中華料理店でチャイナドレスを身に纏い、ウエイトレスとして働いている。