お赦し・女神様聖水
作品紹介
"早朝のけたたましい呼び鈴、それが休日とあっては尚のことたまったものではないと、
むかつく思いで玄関を開けた主人公の彼は、目の前にいる来訪者を前にして、瞬時に声を出せずにいた。
金髪の少女。それも飛びきり可愛く、ほどほどに小さい異国の少女。日本語も堪能だ。
彼女はパンフレットを差し出し、何か困っていることは無いか、何か手伝えることはないか、
私たちの神を信じれば救われる、などとのたまう。宗教の勧誘だ。パンフにも怪しい言葉が踊っている。
だが少女の瞳は、その金髪にも負けぬほど輝いていて、どうやら自分を助けたいという気持ちに嘘はなさそうだった。
彼は咳払いをひとつして、こう言った。「自分は重い病気で余命は半年。だから死ぬ前に一度でいいからセックスがしたい」と。
果たして彼女の神は寛容だった。戸惑いながらも教義的に問題はないと言う。後悔のないように遠慮なく、とも。
彼は、ならば遠慮なくの体(てい)で、まずは少女の剥き身の胸を見てみたいと所望してみる。
彼女は小さいから恥ずかしいと、白い頬を赤く染めながら、静かに上着の裾をたくし上げる。
目の前には、ふたつの起伏が左右を保ち、その各真ん中で淡いピンク色の突起が、風にゆらぐ蕾のように震えている。
いわゆる乳房がそこにあった。
彼は、これは僥倖とばかりに息をはずませると、先ほどの癇癪もどこへやら、その乳房に顔を近づけるのだった。"
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