ストーリー
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アパートまでの帰り道。何の前触れもなく突然話しかけてきた挙句、とんでもないことを口走るこの少女に私は見覚えがあった。
通勤時、最寄駅のホームでお決まりの制服姿で電車を待っているのを見かけることがある。
染められた髪、短いスカート。整った顔立ちと肉付きの良い体つきが印象的で記憶に焼きついていたのだ。
そんな彼女と、まさかこんな形で話をするなんて思いもしなかった。
これは紛れも無い厄介事だと、普段の私なら突っぱねていただろう。
ただこの時の私は、彼女のいった一言にひどく興味をそそられていた。
――なんでもするから。
考えるまでもない。そんなものはひとつしかないじゃないか。
私は彼女を家に招く事にした。
この平坦な日常の中に変化を、突き抜けた官能を求めてみても良いんじゃないか。
つまらない人生に一石を投じてみるのも悪くない。
この先どうなるかは分からないが、今は彼女がくれたこの機会を存分に楽しもうと、そう考える私だった。













